令和2年度兵庫県ポストコロナ社会の実現に向けた補助事業
神戸大学大学院医学研究科 脳神経内科
神戸大学医学部附属病院
ウェアラブルカメラ・
医療情報端末共有による
遠隔地での専門医教育・専門診療システムの開発
コロナ禍は感染症分野以外でも、これまでの医療の問題点を明るみにしました。
中でも医療・保健業界における我が国の情報共有技術普及の立ち遅れは
早急に解決すべき問題です。
私たちは特に、県内の遠隔地における専門的診療や若手医師の教育の困難さに着目し
ICTを用いてこの両者を解決するsolutionを独自に開発しました。
それがウェアラブルカメラを用いた
一人称視点の共有による専門医指導・専門診療の提供です。
地域医療の専門診療の問題点
医療は日々進歩し続けていますが、情報の地域間格差があり、どこに住んでいても等しく良質な医療の提供ができているとは言い切れません。特に我々が専門とする神経疾患(パーキンソン病や末梢神経障害など)においては、専門医の不在地域でいつまでも診断がつかず苦しんでおられる患者さんがいます。
医療におけるウェアラブルカメラについて
医師が患者と対峙するのが診療の基本です。一方で、患者から得られた情報を他のスタッフと直接共有することで、より良い医療行為が行える可能性があります。一人の医師がみている視点を他の医療者が同時に共有することは最も正確な情報共有手段の一つです。
実証実験内容
私たちは現場の医師であるからこそ、解決すべき問題を理解しています。
またそのための技術はすでに身近にあることもまた知っていました。
容易で、安価で、セキュアな医療情報共有が大学病院と地域医療機関を結び
FAXとCD-Rの現状から遠隔同時情報共有にかわりました。